エシャロットとは、ユリ科の玉ねぎの変種として改良された香味野菜のひとつです。ヨーロッパ産がほとんどで、玉ねぎとニンニクを合わせてまろやかにしたような風味でフランス料理のレシピには欠かせないといわれます。
ところで、国内で栽培されている若採りのらっきょうも、同じ名前で呼ばれています。見た目も味も調理方法も違うのですが、なぜ呼び方が同じかというと、昔、昭和30年代に若採りしたラッキョウを漬物以外の新しい食べ方として売り出す際に、タマネギやらっきょうの類をフランス語でエシャロットと言うことでネーミングしたのが始まりです。当時の日本の食卓ではフランス料理に使う食材は馴染みの薄いものでしたから、ラッキョウ=エシャロットとして定着したのですが、その後の輸入野菜の普及で本場のベルギーからの輸入品も増え、現在の一つの名前で2つの野菜という状況が生まれました。
しかし、見た目には明確な違いがありますので、特徴を覚えておけば、名前に惑わされることなく欲しいものを手に入れることができるでしょう。
まず、外国産のものは、小タマネギそっくりの茶色の薄皮に覆われた球根です。
国産のものは、沖縄の島ラッキョウにそっくりの形で、球根部は未熟で小さく、ワケギのような長い茎がついたまま束ねて売られています。
また食べ方も、輸入品は細かく刻んでソースや味付けなどレシピの一部に使われ、原形を留めないことが多いですが、国産品は、生にそのまま味噌をつけて食べる居酒屋メニューがほとんどです。
どちらの品質が良い・悪いということではなく、まったく違う野菜として、自分が欲しいのはどちらなのかをきちんを理解しておくことが大事だと思います。

